ISO50001関連の用語及び定義

  • エネルギー(energy):電力、燃料、蒸気、熱、圧縮空気及びその他類似の媒体。この規格の目的に応じて、エネルギーは、「再生可能エネルギー」を含む種々の形態を指し、購入され、貯蔵され、取り扱われ、設備若しくはプロセスにおいて使用され、または回収され得る。
  • エネルギーマネジメントシステム(energy management system 略語EnMS):エネルギー方針及びエネルギー目的を確立する、相互に関連した、又は相互に作用する要素の集合、並びにそれらの目的を達成するためのプロセス及び手順。
  • エネルギー方針(energy policy):トップマネジメントによって公式に表明されたエネルギーパフォーマンスに関する組織の全体的な意図及び方向付け関する組織の表明。
  • エネルギー目的(energy objective):組織のエネルギー方針に合わせて設定された、エネルギーパフォーマンスの改善に関する特定の成果又は到達点。
  • エネルギー目標(energy target):エネルギー目的から導かれ、その目的を達成するために目的に合わせて設定される詳細かつ定量的なエネルギーパフォーマンス要求事項で、組織又はその一部に適用されるもの。
  • エネルギー使用量(energy consumption):利用されたエネルギーの量。
  • エネルギーの使用(energy use):エネルギーの利用の方法又は種類。(例:空調、照明、加熱、冷却、輸送、プロセス、製造ライン)
  • 著しいエネルギーの使用(significant energy use):多量のエネルギーの使用量とみなせる 及び/又は(and/or)、エネルギーパフォーマンスの改善のために、高い可能性を持つエネルギーの使用。(注記:著しさ(多量又は高い可能性)の基準は組織によって決定される。)
  • エネルギー効率(energy efficiency):パフォーマンス、サービス、物品、又はエネルギーのアウトプットとエネルギーのインプットとの比又はその他の定量的な関係。(例:変換効率、必要エネルギー/使用エネルギー、アウトプット/インプット、又は理論的操業エネルギー/実際の操業エネルギー。 注記:インプット及びアウトプットの両方、量及び質は明確に特定され、かつ、測定可能である必要がある。)
  • エネルギーレビュー(energy review):データ及びその他の情報に基づいて、組織のエネルギーパフォーマンスを決定し、改善の機会の特定を導くもの。
  • エネルギーベースライン(energy baseline):定量的な基準であり、エネルギー使用結果の比較の根拠を提供するもの。
  • エネルギーパフォーマンス( energy performance ):エネルギー効率、エネルギーの使用及びエネルギーの使用量に関する測定可能な結果。(注記1:エネルギーマネジメントシステムにおいては、結果は、組織のエネルギー方針、目的、目標及び他のエネルギーパフォーマンスの要求事項に対して測定が可能である。 注記2:エネルギーパフォーマンスは、エネルギーマネジメントシステムのパフォーマンスの一部である。)
  • エネルギーパフォーマンス指標( energy performance indicators略語EnPIs):組織によって定められたエネルギーパフォーマンスの定量的な値又は尺度。(注記:EnPIsは、単純な数値、比、又はより複雑なモデルとして表すことができる。)

出典 ISO50001:2011