iso50001.jp

2011年6月15日、ISO(国際標準化機構)から、「エネルギーマネジメントシステム」の国際規格ISO50001が発行されました。

環境、エネルギー関連の規格としては、皆さんもよくご存じの、環境マネジメントシステム「ISO14001 （EMS）」がありますが、ISO14001が、エネルギーの消費も含んだ、あらゆる環境影響（その他としては、騒音、振動、地盤沈下、水質汚濁、廃棄物等）を対象としているのに対し、ISO50001は、エネルギーだけに特化した規格であり、

① 「エネルギー利用の効率化の実現」
② 「エネルギー関連の法規制要求事項の順守」

の２つの要件に対して、PDCA（Plan→Do→Check→Act）サイクルを回すことを規定しています。

しかしそうなると、「ISO14001を取得していれば、必要ないのではないか？」と思われる方もおられるかもしれませんが、ISO14001ではエネルギーに特化した側面の「特定手法」やその他の管理手法については規定していないため、効果的かつ効率的なエネルギーマネジメントを実現するためには、エネルギーに特化した本規格、ISO50001 を利用することが望ましいと言えます。

ちなみに、ISO14001の「EMS」と区別するために、ISO50001が規定するエネルギーマネジメントシステムは『EnMS』と呼ばれています。