PDCA Plan(エネルギー計画)について

ここから、PDCAサイクルの出発点、Plan(計画)に入っていきます。

ISO50001の規格では、「エネルギー計画」と言っています。

エネルギー計画では、①「エネルギー使用に関する法規制の要求事項」に順守すること、②エネルギーレビュー、③エネルギーベースライン、④エネルギーパフォーマンス指標、⑤目的、目標、行動計画、の5つのプロセスのエネルギー計画を実施し、文書化することを要求しています。

エネルギー計画は、「エネルギー方針」に整合するものであり、かつ、エネルギーパフォーマンスの継続的な改善を導くものでなくてはならないとしています。

ISO50001規格ににおける「エネルギーレビュー」、「エネルギーベースライン」、「エネルギーパフォーマンス指標」は、ISO14001の規格にない要求事項でもあり、それだけにISO50001の特徴的な部分であるとも言えます。


【ISO50001エネルギー計画の要求事項】

ISO50001計画.JPG


以下の表は、ISO50001の規格の付属書Aに記載されている「エネルギー計画プロセス概念図」です。この表を見ても、エネルギー計画において、「エネルギーレビュー」の重要性がわかります。


【エネルギー計画プロセス概念図】

エネルギー計画プロセス.JPG


「エネルギー計画プロセス概念図」の通り、このPlan(エネルギー計画)においては、EnMSの核となる「エネルギーパフォーマンスの改善対象」を決定するための重要なプロセスである「エネルギーレビュー」を実施し、エネルギー計画のアウトプット項目である、「エネルギーベースライン」「エネルギーパフォーマンス指標(EnPIs)」エネルギーエネルギー目的/目標/行動計画」の設定を行うことが、体制構築においての重要ポイントとなります。