iso50001.jp

このISO50001の規格の要求事項のひとつである「設計」は、類似しているISO14001の要求事項にはなく、ISO50001の規格の中の特徴的な項目のひとつと言えます。

要求事項としては以下の３つです。

●エネルギーパフォーマンス改善機会の考慮
組織は、エネルギーパフォーマンスに著しい影響を与えるような施設、設備、システム、プロセスの改造及び改修の設計を行う場合には、エネルギーパフォーマンス改善の機会として、運用管理を考慮すること。

「施設、設備、システム、プロセスの改造及び改修の設計」とは、ISO9001の規格の中での設計の要求事項にある、「製品の仕様書を作成する」設計とは異なり、「工程設計」や「プロセス設計」などが該当します。

●エネルギーパフォーマンスの評価
設備等の改造改修の前に実施するエネルギーパフォーマンスの評価の結果が該当する場合には、関連プロジェクトの仕様書、設計及び調達活動に組み込むこと。

エネルギーパフォーマンスの評価の目的は、「使用するエネルギー資源の妥当性確認」、「エネルギーベースラインへの影響の検討」、「維持管理責任者の確認」、「持続可能なまたは再生可能なエネルギーの機会の可能性」、「EnMSに影響を及ぼすタイミングの検討」などが考えられます。

実際の評価においては、このような項目を列挙した「エネルギーパフォーマンス評価チェック表」などを作成し、実施することが求められます。

●記録
設計活動の結果は記録すること。